【はじめに】
資産形成の選択肢として、「太陽光発電投資」が気になっている方も多いのではないでしょうか?
- 「20年間の固定価格買取があるなら安定収入が得られそう」
- 「何もしなくても電気を売ってお金が入るなら魅力的」
こんな言葉を見聞きすると、つい検討したくなりますよね。
ですが、我が家では結論として「おすすめしない」という判断をしました。
その理由は、初期費用の高さ、制度リスク、想像以上の手間と不確実性にあります。
この記事では、太陽光発電投資の仕組みから注意点、そして我が家がなぜ見送ったかをわかりやすく解説します。
🔎 太陽光発電投資とは?
- 自宅の屋根や土地、または借地に太陽光パネルを設置し、発電した電気を電力会社に売ることで収益を得る投資手法。
- 主に「固定価格買取制度(FIT)」によって、一定期間(10〜20年)は電力を一定価格で買い取ってもらえる。
⚠️ 太陽光投資が抱える5つの落とし穴
❌ ① 初期費用が高額
設置費用だけで数百万円規模の初期投資が必要。
ローンを組む人も多く、金利負担を含めると回収まで10年以上かかることも。
🔍 補足:設置費用300万円、年間純利益15万円と仮定しても回収に20年。
❌ ② FIT制度の終了・見直しが進んでいる
「固定価格で電力を買い取る制度(FIT)」は、年々買い取り価格が下がっています。
さらに、今後は「FIP制度」への移行(価格変動型)もあり、将来的に安定収入が保証されなくなる可能性も。
❌ ③ 想定より発電量が少ない
- 天候や日照時間に大きく依存
- 設置場所の角度や影の影響で、シミュレーション通りに発電しないケースも多い
❌ ④ 維持管理コストとトラブル
- インバーターの交換や定期点検など、10年単位でメンテナンス費用がかかる
- 思った以上に「ほったらかし」にはできず、遠隔地に設置した場合は管理が難しい
❌ ⑤ 再販・出口戦略が難しい
- 太陽光設備付きの不動産は、売却しにくく資産価値も下がる
- 中古パネルは買い手がつきにくく、撤去費用が別途かかることも
🧮ざっくり収支例(10kWの場合)
項目 | 金額 |
---|---|
初期投資 | 約250〜300万円 |
年間売電収入 | 約15〜20万円 |
年間維持費(点検・保険・清掃など) | 約2〜5万円 |
年間純利益 | 約10〜15万円程度 |
👉 回収に20年近くかかることも。しかも、その頃には設備更新も必要です。
※シミュレーション通りに発電した場合に限る
※日照・設備・地域差で収益は大きく変動
🙋♂️ 我が家が「見送り」した理由
- 教育費・住宅ローンなど他の支出とタイミングが重なる
- 投資信託や高配当ETFの方が少額・分散・柔軟性が高い
- 将来の制度変更リスク(FIT→FIP)やメンテナンス負担を考慮
- リターンに対して、リスク・手間・資金拘束が大きすぎる
🔁 代わりに選んだ投資
我が家では以下のようなシンプルで管理しやすい投資を実践しています。
- 🌱 つみたてNISA(オルカン・S&P500)月2万円
- 💸 高配当ETF(VYM・HDV・SPYD・SCHD)スポット購入
- 📦 ポイ活・フリマアプリで生活費節約+副収入
💬 Q&Aコーナー
Q1. 本当に稼げる人もいるのでは?
→ 条件に合えば収益化は可能。ただし、土地取得、施工業者、シミュレーション精度など、かなりの下調べと経験が必要。
Q2. 自宅の屋根につけるだけならOK?
→ 自家消費目的なら光熱費削減に有効。ただし売電メインで考える場合は回収が難しくなる可能性も
Q3. 中古物件で太陽光付きがあったけどお得?
→ メンテナンス歴や設備の残存年数をよく確認しましょう。出口戦略が不明なまま購入するのはリスク
🔚 結論|初心者にはおすすめしません
太陽光発電投資は、一見すると「不労所得」に見える魅力的な投資ですが、実際には高額な初期費用・制度の不透明さ・収益の不安定さなど、初心者には難しい側面が多いです。
特に子育て世代や本業が忙しい家庭にとって、長期間の資金拘束や管理負担は大きなリスクになりかねません。
✅ 代わりに検討したい投資
- 少額から始められ、分散が効く「つみたてNISA」や「高配当ETF」
- 節約+収入増が狙える「副業」や「ふるさと納税」
- 子育てとの両立がしやすく、再現性が高い投資法を選ぶのが重要です。